藤山晃太郎は、江戸古典奇術「手妻」の数少ない継承者です。  文化文政期に最盛を誇った手妻の小屋掛け興業は、演技・演奏・衣裳が一体となってストーリーを語り込む、今のシルク・ドゥ・ソレイユに似た一大エンターテイメントでした。今では演じ手は少なくなりましたが、手妻は日本が独自に生み出した、世界で も稀に見る素晴らしい芸能であったと云えます。  やがて手妻は和妻と呼び方が変わり、多くのマジシャンが行うものになり、広義には和風の雰囲気で行うマジック全般に使われるようになります。反面として、舞踊の所作・見立ての要素・古典のしきたりを持った『手妻』にまで遡って演技ができる流派は大変少なくなってしまいました。  藤山晃太郎は、手妻の大家であり文化庁芸術祭大賞受賞者である藤山新太郎の一番弟子として修行を納め、正当な手妻を継承している、若手で最も注目されているマジシャンの一人です。マジックの一手順として演じるのでなく、生粋の『手妻師』として一連の公演手順を持ち、多くの海外公演を果たしています。  演技としては『お椀と玉』『浮かれの蝶』『水芸』などの、全く古典通りの手を学びながらも、独自の作品として、吹紙鶏子をアレンジした『慶紙の扱い』、金輪の曲をアレンジした『金輪舞』、蒸籠をアレンジした『大祝梅セイロ』などを持ち、古典の意味合いと情緒を理解した上で、現代のエンターテイメントとして通用する、派手でアクロバティックなものに仕上げております。  お座敷から数千人の劇場まで、老若男女を問わず幅広くお楽しみ頂けます。和の世界が作り出す、映像では伝わりきらない圧倒的な美しさと迫力。藤山晃太郎は、『本物の芸』と『本当の感動』をあなたにお届けします。 ●概要 身長: 174cm 体重: 76kg 誕生日: 1977/12/24 出身:千葉県君津市 趣味: パソコン、パズル 特技: 日本舞踊、シルホイール ●略歴 1997/04 千葉大学入学、千葉大マジックサークル入会 2002/11 藤山新太郎に師事、藤間流 藤間豊治に師事 2003/11 マジックの聖地 Los Angeles "Magic Castle" 出演 2005/01 日韓学生マジック交流MASIAにゲスト出演 2005/05-07 S.A.M オーストリア大会、ボストン大会出演 2006/03 フランスColombe d'Or コンベンション出演 2006/05 三越劇場にて出世披露、藤山姓を襲名 2008/10 韓国FISM ASIAコンテストにて特別賞受賞 2008/11 台湾RICコンベンション 出演 2009/07 FISM北京大会 出演 2010/03 (社)日本奇術協会ベストマジシャン第1位に選ばれる 2010/09 ぱしふぃっく・びぃなすの日本一週クルーズに出演 2011/01 NHK教育「新春檜舞台」出演 2011/02 2年連続ベストマジシャン第1位に選ばれる 2011/09 横浜トリエンナーレ2011に出演 2011/12 静岡大学にて「江戸手妻」の講義 2012/01 NHK総合「新春!日本の“お宝”大発掘!」にて紹介 2012/02 3年連続ベストマジシャンに選ばれ、グランプリに